中学3年生のクレイン生が、大人にインタビューをする「課題作文聞き取りレポート」に取り組むにあたり、取材対象として光栄にも私を選んでくれました。取材した内容は作文にまとめ、クラスで発表したそうです。先日、無事にクラス発表を終え、その記事を見せてくれました。
クレインのホームページに載せてもいいという許可をいただいたので、その記事を以下に紹介します。
大人に認められるのもありがたいですが、生徒さんからこのように評価してもらえることは一層嬉しいものです。
「最初の一歩から始まる事」
私は先日、クレイン英学校代表の原田貴之先生にインタビューをしました。原田先生は英語教師の他に、平和活動、海外留学のサポート、アスリートを支援する活動をされています。平和活動では、ウクライナ避難民支援活動や戦争の語り継ぎをしています。また、海外留学サポートとしては、海外大学留学サポートや研修生へのボランティアもされています。他には、フェアトレードショップ事業やアメリカ大使館助成金プログラム運営などの活動に参加されています。
私が原田先生にインタビューをしようと思ったきっかけは、私自身フェアトレード商品に興味があったからです。フェアトレード商品とは、発展途上国の生産物をその生産者の生活を支援するために、利潤を抑えた適正な価格で生産者から購入して販売する商品のことです。フェアトレード商品には、珍しいものやおいしくて体にいいものがあります。
私は原田先生のもとに通い始めてから、初めてフェアトレード商品を購入しました。先生がフェアトレード商品を販売しようと思ったきっかけは、フェアトレードについて生徒たちが教科書で学ぶだけだと実感がないので、塾という身近な場所でフェアトレード商品を販売することで関心を持ってもらうためだったそうです。フェアトレード商品を一つ買うだけで、自分も世界に貢献することができるということを感じてもらいたいと、笑顔でたくさん話してくださいました。クレイン英学校で販売されているフェアトレード商品の中で、私が最も興味を持ったのが、オーストラリア先住民であるアボリジニのアートが使われた雑貨です。オーストラリアのBetter World Artsというフェアトレードショップから輸入しており、この商品を買うと、アボリジニの生活や伝統などを守ることができます。私は現地の人々が一つずつ手作業で作ったクリスマスオーナメントや独特な柄のラグに惹かれました。
私は中学受験の時にフェアトレードについて習っても、どのようなものがあるかなど詳しく知ろうとしていませんでした。しかし、原田先生がフェアトレード商品を詳しく教えてくださったおかげで、興味を持つようになりました。
私が原田先生にインタビューをして、もう一つ興味を持ったのが、米国大使館助成事業の副代表理事という仕事です。このプロジェクトでは、アメリカ大使館の助成金を使って、日米交流に関するイベントを開催したり、様々な分野で活躍してる人たちの専門性を活用して、日米間のネットワークを広げるなどの活動をしています。原田先生は大使館の推薦で実際にアメリカに行ったそうです。このことが当時働いていた職場を辞め、クレイン英学校を開くきっかけにもなったそうです。私には、アメリカ大使館が出した費用で何かをするという大きな仕事を引き受ける勇気がありません。原田先生は、たくさんの仕事をこなしながらも、日米交流という大きな仕事もこなしているので、私は原田先生から見習うべきことがたくさんあると思いました。
私が原田先生に、なぜ塾講師の他にもさまざまな仕事をしているのか質問をしたところ、
「生徒たちにはダイレクトに行動してほしい。自分が教育するのは、英語だけじゃない」と熱い想いのこもった返事が返ってきました。
このインタビューを通じて、私はたくさんの仕事をこなすことができ、さらに、私の部活の相談などにも乗ってくださる親切な原田先生に憧れを持ちました。今回のインタビューを通じて、色々なことに挑戦する重要さと、いま自分がどのような形で世界に少しでも貢献することができるのかを考える機会となりました。私は、原田先生のようにたくさんのことをこなせる多彩な人になりたいです。
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