昨日、2025年(現在中学2年生が受験)の共通テストに
「情報」の科目が新設される案が発表されました
小学校のプログラミングが今年度からスタート
デジタルネイティブと言われる世代の子供たち
その中でIT分野で世界に遅れをとる日本
そう考えると必至の方策なのかもしれまんが
情報格差、環境格差で大きな差がでてくるのではないだろうかという不安もあります
そして格差が広がっているというのは、英語教育にも当てはまります
私が子供の頃は、ほぼ全員が中学1年生、よーいドンで英語を学び始めました
たまに、英会話に通っている子が上手な発音で英語を読んだりして
まわりを驚かせたという程度の差であったように思います
ところが、今は就学前からネイティブの先生がいる幼稚園や
英会話スクールに通う子供も少なくありませんし、
小学校で英検を取得しているというのも珍しくありません
本来、本格的な英語学習は中学からスタートとなっているはずが、
その段階から大きな差があるわけです
さらに、海外赴任をする人が増えている昨今、
インターナショナルスクールを経た帰国子女の数も増えています
そのような生徒は英語では圧倒的なアドバンテージを持っており
高校終了までに必要とされる英語力(英検2級程度)はすでに中学入学段階で持っている
ということもあります
グローバル化や国内の国際化を考えると、英語の需要は今後もますます高まっていくでしょうから
子供にできるだけ早くから英語を学ばせようという流れも、同様に加速していくでしょう
私自身は、「早ければ早いほどいい」という考えは持っておらず
それよりも、「英語が好き」「外国のことを知りたい」という気持ちを育てる方が
最終的には英語の力も伸びると考えていますし、
英語を使ってグローバルに活躍する人材も育つはずです
ですから、初期の英語教育では「どうせできない」という劣等感を持たせないことが重要です
英語ができるようになるには、当たり前ですが、たくさんの英語に触れる必要があるわけですが、
指導やテストのアプローチを誤って、苦手意識を植えつけてしまうと
生徒が自ら英語に近づかなくなってしまいます
それこそが、英語格差をさらに広げることになってしまいます
少なくとも中学の導入段階で、
「スペルができなければわかっていてもバツ」
「3単現のSがなければその文は全部バツ」
という間違い探しの指導をすることは間違いで、
子供たちが知らない世界のことを英語で学んだり
英語で自分自身のことを表現できるような(完璧な文法は必要ない)
そんな英語の授業・テストがもっと増えていけば、格差の広がりを緩やかにしていけることでしょう
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