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執筆者の写真原田貴之

【英文法】マルチタレントの"that"

久しぶりに英文法のお話です


今日は英語でいちばん最初のほうに学ぶ "that"


皆さんはいくつの意味を知っていますか?


たぶん一番最初に出てくるのは、


① 遠くのものを指す代名詞の「あれ」「あの」 

That is Crane English school.


ではないでしょうか。次はどうでしょう



② 接続詞で動詞の目的語(名詞のかたまり)になる「〜ということ」

I know that Crane is a wonderful school in Nagoya.


that以下が「何を知ってるの?」という目的語のかたまりになります



まだ出ますか?

中学で学習する範囲でもうひとつあります



そう、かの有名な


③ 関係代名詞で名詞を後置修飾(うしろで説明)


Crane is an English school that Takayuki Harada established in April, 2020.

「クレインは英語英語学校」どんな学校?→「原田貴之が2020年4月に設立した」



この1〜3のthatの区別ができるかどうか、特に接続詞なのか関係代名詞かの区別ができれば、第1ハードル はクリアです


見分け方は実に簡単、thatの前に何があるか


動詞+that = 接続詞=「何を?」と読む

名詞+that = 関係代名詞=「どんな?」と読んでいく



こんなマルチなthat、もう一つあるんですよ


わかりますか?


こんな例文で考えてみましょう



Many peope hold the belief that we should first master its grammar in learning English.


thatの前にあるのは、 the belief という名詞だから…


関係代名詞!


「多くの人が信念を持っている」+どんな?→「英語を学ぶにはまず文法を完璧にすべきだ」


という意味になるし、やっぱり関係代名詞!


確かに、読み方としてはそれで合っています

でも、関係代名詞ではないのです。


だって、関係代名詞は『うしろが主語や目的語がない不完全文になる』

という特徴があるからです


ここでは、we(主語)+master(動詞)+ its grammar(目的語)

という完全文なのです


じゃあ、いったいこのthat は何者??


答えは、


④ 接続詞「同格」のthat 「〜という(名詞)」


これは接続詞なんですが、関係代名詞のように名詞を後ろで詳しく説明する働きがあります



「まず文法を完璧にすべきだという信念を持っている」


と、「〜という」をつけて日本語になることが多いです


このように、


マルチタレントの"that"


① 遠くのものを指す代名詞の「あれ」「あの」 

② 目的語(名詞のかたまり)になる接続詞「〜ということ」

③ 名詞を後置修飾する関係代名詞(うしろで説明)

④ 同格の接続詞 「〜という(名詞)」


あらゆる英文に見られるので、どの使い方か考えながら読んでみましょう










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