外国人にとって、「てにをは」の助詞が難しいように、私たち日本人にとっては、「前置詞」がなんとも難しいですよね。場所を表すことばの前につけるのは、'in' それとも'at'?
この間の大学での授業でも、学生から
「be related 'with'」と「be related 'to'」って何が違うんですか?
という難しい質問を受けました
また、大学受験では、'be anxious'に続くのは、'for' 'with' 'about' などがあり、意味も変わるよ、とややこしいことをやっていたりします
私はこれまでのブログでも、文法の完璧を目指すのは得策ではないというスタンスで書いていますので、前置詞の細かいところについて触れるのはどうかとも思っているのですが、
その中でも of については、その使い方が比較的明確で、この区別がわかっていると英文を理解する時にもとても便利なので、今日は紹介してみたいと思います。
多くの人にとっては、
of = 「〜の」
です
そしてこれは決して間違いではありません
でも、「〜の」というのは数ある使い方の一つで、なんでもかんでも「〜の」と訳していると、ときどきつまずいてしまうことがあります
そこで、ここでは、以下に4つの使い方を紹介します
1 所有格「BのA」
ex.) the first car of my family =「家族の最初の車」
2 主格「BがAすること」
ex.) the arrival of the President=「大統領が到着すること」
3 目的格「BをAすること」
ex.) the discovery of the new continent=「新しい大陸を発見すること」
4 同格「BというA」
ex.) the news of his winning the match =「彼が試合に勝ったというニュース」
1〜3は日本語訳としては「〜の」でも処理できるわけですが、このように使い方の違いに気をつけて読んでいくと、英文の意味が、これまでより鮮明に理解できるようになるはず。
これから of を見つけたら、ちょっと意識してみてください。
ところで、コロナ感染を憂うこの英文中の of は上の1〜4のうちのどれでしょう?
"We must prevent an explosive expansion of the infection"
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