ついに【World Englishes】の講義デビュー

生物や人種、性別の多様性を尊重する必要性が叫ばれる中、まだまだ認知されていないのが【英語の多様性】

そんな中、いま勤務している大学の授業で15時間のうち2時間、「カリキュラムに関係なく担当者が自分の専門分野を思う存分伝える」特別講義という素晴らしい企画があり、私はそれを聞いた瞬間、私の人生を変えたと言っても過言ではない【World Englishes】の話をしようと心に決めていました。

結果的に、今回このテーマで話をすることができたのは本当によかったと思います。というのも、アンケートでは、World Englishesという概念を知っていたのは30人中たったの一人、そして、「World Englishesを知って英語に対する見方が変わったか」という質問に対しては、100%が変わったと答えていたのです。

World Englishesの詳細はこちらの記事から

私はこれまでもちょっとずつWorld Englishesについては至るところで触れてはきました。でも、今回、90分間丸々時間をもらえるということで、どうしても扱いたいと思ったのが、【さまざまな英語発音の生の声】でした。そして、Facebookを通じて世界にいる友達にこう投げかけました。

「私はそれぞれの国の文化や言語に基づいた固有の英語は、アイデンティティの確立にとって大切だと信じているし、英語を学ぶ学生たちにはその多様性を知ってもらいたい。もし賛同してくれるなら、以下の文章を吹き込んだ音声ファイルを送ってください…」

するとたった二日のうちで、私の暮らしていたオーストラリアメルボルンをはじめ、香港、台湾、インドネシア、タイ、ベトナム、スリランカ、ニュージーランド、カナダ、ブラジル、イギリス、スコットランド…10か国を超える国と地域からファイルが届いたのです!

同じセリフでも、それぞれの国の「お国柄」が少しずつ発音やイントネーションに現れていて、これぞまさにアメリカやオーストラリア などの多民族国家で日常的に耳にする英語なのだというお手本のようなサンプルが出来上がりました。

そして、今日の講義に参加した学生さんたちから寄せられた感想の一部です。

「自分の英語が正しいか不安で話す時に自信をもてなかったが、それぞれの英語があってどれが正しいとかはあまりないとわかった」

「僕自身言語をひとつにまとめてしまえば楽でいいと思っていたけど、多様性という視点で考えたときに他の言語も大切だし、英語の中でも色々あることが分かりました。」

「以前確かインドのシン首相の演説を聴いたときに、彼はインドの大学を出ていて流ちょうな発音ができるにもかかわらずインドなまりの英語だったときに、とても格好良く感じたことがありました。それは、インドがイギリスに完全に支配されていないことを意味するのかな、と漠然と考えていましたが、今日の講義を聞いてやはりそのようなものがあって良いんだと感じました。共通テストでは日本人的な発音の問題が出題されていてそれを批判する人は多くいますが、これからはアジア人同士、日本人同士で英語を使う場面もあると思います。」

日本国内での国際化もますます進む昨今、言語の多様性や平等性を認識することは極めて大切だと感じています。そんな中で多くの大学生が新たな気づきを得るきっかけとなったこと、とても嬉しく思います。

そして何より、世界中から呼びかけに応じてくれた友達に心から感謝してます!

Dear my international friends living all around the world,

Thank you so much for sharing your voice samples with me! I was so impressed with so many of you having responded to my request in spite of short notice. Your cooperation provided my students with a valuable opportunity to become aware of how diverse English accents are. Please keep in touch and I'm looking forward to seeing you guys in person once the corona virus pandemic is over.

Regards,

Takayuki Harada

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