2019-07-27
アメリカの歴史の中心であったワシントンD.C.を後にし、次に訪問したのはニューヨーク州の州都であるオールバニー。つい数日前まで自由の女神とマンハッタンのあるニューヨークだと思っていたのが恥ずかしいのだが、ニューヨーク市からは200キロ内陸のこじんまりした町である。
訪れたのは地域に根ざした2つの語学学校を運営するKim Anderson氏。とてもフレンドリーでかつ情熱的な彼女の活動はとても興味深いものだった。もともとはスペイン語だけであったが現在は7言語のコースがあり、英語については移民の子供たちが学校に通えるようにするためのESLとアジアの大企業の社員対象の語学プログラムを提供している。資金調達の問題など抱えるものの、やりたいと思ったことをすぐにやれる、もしうまくいかなかったらすぐに修正できるといった個人経営ならではの魅力を語ってくれた。
この日の最後は、初めての中等教育機関でENL (English as a New Language)を教えるMs. April氏とのミーティングだった。ニューヨーク州は、バイリンガル教育に力を入れている州だそうで、第1言語の保持をしながら徐々に英語に移行していくプログラムや大変システマティックに構成されたアセスメントルーブリックなど参考になる取り組みを紹介してくれた。さらに、両親にガイダンスやカウンセリングを行ったり、地域にアプローチしていく姿勢は、これから外国人労働者が増えていく日本で行政や地域が何をしなければならないかを示唆してくれる。
彼女もKim氏と同様、教育に対する情熱が溢れており、教師として大切なものを改めて実感することのできる1日であった。
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