夏休みが始まるとともにピースキャンプの事前研修が名古屋市名東区にあるピースあいちで行われました。
小学校4年生から高校2年生までのメンバーが直接顔を合わせるのは今回がはじめてということで、まずは、円になって自己紹介からスタート
「夏休みにピースキャンプ以外で一番楽しみにしていること」
「このことなら私に聞いて!」
というお題で一人一人スピーチしていきました。
次は小学生と中高生に分かれてピースあいちスタッフの方による館内ツアー。
名古屋や豊橋の空襲、日本がアジアで行った侵略戦争、戦時下の日常生活の様子について説明を聞きながら当時の生活に思いを馳せます。
本格的に戦争について初めて学ぶ小学生にとっては、ひとつひとつの展示が衝撃的で、
紙製のランドセルや、当時の教科書をじーっと見ていました。
2階の常設展、3階の特別展(プロパガンダポスター)を案内してもらった後、1階に戻って、佐々木陽子さんの被爆体験語り継ぎを聞きました。
医師だったお祖父様は原爆投下直後、負傷者の救助に当たりますが、その後徐々に体調が悪化し3週間後に亡くなります。
最近になって発見されたという、1945年8月6日から亡くなる8月26日までお祖母様が記した手記を、佐々木さんが紹介してくれました。
一刻一刻変化していくお祖父様の体調、そしてお祖母様の壮絶な感情が克明に記されたその手記の朗読に、私たちも当時にタイムスリップしたかのように引き込まれ、原爆の悲惨さ、愛する人を失う苦しさを想像しました。
こうして、ピースあいちでの事前研修はとても中身の濃い充実した時間となりました。
「戦争はこうやって形に見えるけど、平和って見えないんだよ。だから一人ひとりが想像することが大事なんだ。」
というピースあいちガイドの方のことばは、これから広島に向かう私たちに大切な宿題を与えてくれたような気がしました。
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