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宇宙レベルの視野を育てるために

執筆者の写真: 原田貴之原田貴之

昨日、地球にとって衝撃的な出来事が起こりました。

それは、アメリカの民間会社「スペースX」社のロケット「クルードラゴン」の打ち上げ〜国際宇宙ステーション(ISS)ドッキング成功。

日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが搭乗しており、これから半年間ISSに滞在します。

民間会社のロケットというだけでなく、すっきりとした宇宙服に、タッチパネル式のコックピット…


「黒電話からスマートフォンに変わった時のような衝撃」と野口さんが語ったほど、これまでの常識を覆しました


一般の人たちが宇宙旅行をできるようになるのは、実はそんなに遠い未来ではないかもしれません


今日、授業の中で、「インターネットが1週間つながらなかったらどうしますか?」というテーマがありました。


生徒も私も、「コミュニケーションも仕事も趣味も全部インターネット上で行われているから、ネットのない生活なんて想像できない」というのが答えでした。

でもよく考えてみると、私が高校生の頃はインターネットは私たちの生活には存在しませんでした。携帯電話も持っていませんでした。その当時何か不便を感じていたかというとそんなことはありません。でも、今逆戻りすることはできません。


テクノロジーの進化の特徴は、「一瞬で当たり前になる」ということです。


数ヶ月前に、わたしはiPhone6sから11に買い替えたのですが、11を最初に持った瞬間、「画面が大きい!」「ホームボタンがない!」と戸惑ったのですが、翌日に6Sを手にした時に感じたのは、一転「小さくて操作しにくい!」でした。昨日まで何年間も使っていたのに…


これからのテクノロジーの進歩はますます加速していくでしょう。そのテクノロジーを生み出すのは人間で、その人間の脳を育てるのは教育です。


ところが、教育の世界では30年前と今で変わっていないことがなんと多いことか!


いま40歳の大人が、小学校の授業参観や運動会の見学に行って、「なつかしいなー、俺が子供の頃を思い出すよ」という光景が至る所に広がる光景には、ノスタルジーを感じる一方で危機感を懐かざるをえません。


10年後か20年後、宇宙規模の世の中で生きていくことになる今の子供達に必要なのは、多様な考え方や価値観に触れ、空想する時間を持ち、イメージをカタチにするチャレンジをすることです。そのためには教育は、根拠なき当たり前の殻を破ってクリエイティブなスペースを作らなくてはいけません。


一昨日のブログで紹介した松永台小学校のように、あるいは近年少しずつ注目を浴びているオルタナティブスクールのように、今までの常識を疑い、当たり前から解放される学校がこれからますます増え、宇宙規模に活躍する子供たちが育っていくのを想像するとワクワクしませんか。






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