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執筆者の写真原田貴之

成人を迎えた生徒のみんなへー7つの大切なメッセージ

私が教員として最後に担任をした生徒たちが成人を迎えます。また、今年度名古屋外国語大学で担当をした学生たちも多くが20歳になるということで、私にとっては自分が成人した時よりなんだか感慨深い日。

コロナ禍で成人式がなくなったり、あるいは従来のような盛大なイベントはなくなったり、と大変な時期で迎えたこの日ですが、まずは、生まれてからいままでこうして無事に生きていること自体が素晴らしいことですから、大いにお祝いをすべき1日です。

ということで今日は、皆さんにいくつかのメッセージとエールを送りたいと思います。ちょっと、いや、だいぶ長いですが、よかったら読んでください。

① 変化を恐れないこと

少し前から、「正解のない世の中」がやってくることは指摘されていましたが、昨年ほどそれを君たちが実感した年はないのではないでしょうか?コロナもそうですが、テクノロジーの進歩、世界人口の変化、気候変動、価値観の変化、ありとあらゆることが変わっていきます。皆さんは受験や就活という荒波を乗り越えた後は穏やかな波の上で生活をしていくことを想像するかもしれませんが、そんなことは決してありません。これからますます先行きの見えない将来が待っています。コロナで生活が一変したように、これからも常に変化せざるを得ない状況がやってきます。そんな時に、「自分から変わる人」と「無理やり変わらされる人」どっちがハッピーってそりゃ前者でしょう。変化することを悲観的に考える必要はありません。荒波を乗り越える術を身につけ、それを楽しめるようになればいいのです。どうすればいい?ー一番簡単なのは、『海外に出ること』です。言葉も、価値観も、法律も、何もかもが日本と違う土地に行けば、「こんなに違う世界があるんだ」ということに気づけるし、そしてそこで生きていくために自分が変わることも自然とできるようになります。

② 常に新しい何かにチャレンジすること

変化を恐れないということは、つまり自分を常にアップデートしていくということです。例えばiPhoneは一年に一度かそれ以上のスピードで新作がリリースされます。また、ディズニーランドやUSJも常に新しいエリアやアトラクションが登場します。そんな風に、君たちも常に現状に甘んじることなく、何か新しいことに挑戦し、新しいことにワクワクするマインドを育ててください。既に存在しているものを踏襲するだけなら、人間じゃなくてパソコンやGoogleの方がよっぽど優秀です。新しい世界を想像しながら何かをやっていると、同じようにチャレンジしている人が集まってきます。そして、チャレンジをする君に、チャンスがやってくるものです。

③ アンテナは二本以上立てておくこと

皆さんの中にはすでに将来はこれをしたい!この職業につきたい!という目標やライフプランを持っている人もいるでしょう。それはすごいことですし、それに向けて努力を続けるべきです。一方で、10何後に、今想像している生き方をしているかどうかは誰にもわかりません。さっきも言ったように、これからどんな世界になるのかわからないのです。今これだって思っていても、もっと素敵な何かに出会うかもしれません。その時に、ビビっと反応できるように、複数のアンテナを立てておくのです。年代の違う人と話したり、分野の違うイベントやセミナーに参加してみたり…自分とは違う生き方をしている人の話を聞くことは皆さんの成長の幅をぐんと広げてくれますよ。

④ 年齢は関係ない、パッションで勝負

社会に出るとたくさんの先輩や上司に出会います。彼らから学ぶことはたくさんあるでしょう。でも、一方で、君たちの成長を妨げる年長者がたくさんいるのも事実です。日本は上下関係を重んじる国ですので、先に生まれた、先に入社したというだけで偉いという空気がありますが、私が40年ちよっと生きてきた中で言えるのは、そんなのは「全くウソ」です。年齢なんてほとんど意味を成しません。わたしの周りには、70歳を超えても目をキラキラさせて情熱的に活躍している人もいますし、20代ですでに長いものに巻かれながら受け身で安定に身を縮こませている人もいます。

そして、これまた私の経験で言えば、大したことない人に限って上下関係や仕事のポジションに重きを置きます。逆に,「この人すごいなー」と思う人は、年齢や職位に関係なく人に接しています。

私が尊敬するのは、年齢基準ではなく、パッションの熱量です。歳を重ねるごとにパッションが増していく、そんな生き方ができれば素敵です。

⑤ やるべきことは即行動

どんなに崇高なことでも考えているだけ、思っているだけ、話しているだけでは、ゼロと一緒。例えば電車で,老人や体が不自由に優しくすべきだということは誰でも知っています。でも電車でそうした人に「どうぞ」と席を譲る人は実はそんなに多くありません。また、「貧困をなくすべきか?」と聞かれたら、ほぼ皆がイエスと答えるでしょう。しかし、その中で、募金をする、ボランティアで活動をするといった行動を起こす人はどれだけいるでしょうか?

少しきつい言い方かもしれませんが、行動しなければ、何も考えていないのと同じです。

社会に出ると、不平不満はたくさんあるでしょう。思い通りにならないこともたくさんあるでしょう。飲み会に行っては組織や上司のグチを言って憂さ晴らしをするかもしれません。でも「嫌だったら自分で行動すればいいじゃん」と私は思います。だって、それしか自分が本当に満足する生き方はできないからです。「こうすべきだ」と思ったなら自分の感性に従って行動をしてください。幸い、今の時代、やろうと思えばだいたいのことは自分でできます。経営のことだって、市町村にちゃんと丁寧に教えてくれる機関もあれば、足を運ばなくったって、YouTubeが何でも無料で教えてくれますよ。

⑥ 心から信頼できる仲間を持つこと

社会に出ると、なかなか全て許せる仲間みたいなのを探すのは難しいものです。というのも、基本的に、仕事関係でつながる人が多くなるので、どうしてもそのフィルターがかかっちゃうんです。ですから、何の利害関係もない学生時代の仲間って大事にした方がいい。これから別々の道に進んで何年か経って、仕事や人生に行き詰まった時に支えてくれるのは、昔からの仲間です。私はそうした数人の仲間がいて、留学を決意した時、結婚する時、帰国して再チャレンジした時、独立を決めた時、人生のターニングポイントにはいつも相談ができる友がいました。

そして何より、学生の時から一緒にいる妻の存在ははてしなく大きい。結婚に対する価値観はそれぞれですから、あくまで私個人の話ですが、私にとっては、妻という最大の仲間で最強のパートナーがいるから、大変なことがあっても「一人は味方がいるから大丈夫」という安心感に支えられ、いまでもチャレンジを続けられています。

皆さんの周りにいる信頼できる仲間、これからもずっと大切にしてください。仕事がどんなに忙しくても、その友達が困っている時は、仕事を放って仲間を助けに行ってください。その友情は皆さんの人生をきっと豊かにしてくれます。

⑦ 親に感謝すること

仲間も大切。そして何より大切なのは皆さんを生み育ててくれた親です。親にとっては、仕事よりも、仲間よりも、おそらく自分自身よりも大切にしてきたのが、君たち子どもです。生まれてきた時はとてもか弱くて、自分がいなくては死んでしまう存在。夜は何度も起きては寝かしつけ、ちょっと熱を出したら右往左往し、小さい子どもが事故にあったニュースを見ると、自分の子のことのように胸を痛める…学校への入学して、見えないところでぐんぐん成長していく子ども。思春期になって会話ができずハラハラドキドキしながら見守った日々…

皆さんが成人するまでの20年間には、東日本大震災をはじめ多くの恐ろしい自然災害もありました。「今日の命が明日あることは当たり前じゃない」と思って子どもを見守ってきたはずです。

成人の日は、皆さんを祝う日でもありますが、それと同時にここまで見守ってきてくれたお父さんやお母さんに、君たちのから感謝を伝える日でもあります。

日頃、親に感謝を伝える機会は少ないかもしれません。この先だって改めて親に面と向かって、「ありがとう」って言うことはなかなかないものですよ。

ですから、少し恥ずかしいかもしれませんが、今日は特別。思っているだけではゼロと一緒、行動を起こしましょう。

ということで、長々と書いてしまいしましたが、それだけ成人を迎える君たちに対するお祝いの気持ちとこれからの期待が大きいということで…

君たちの明るい未来に幸多かれ!

成人おめでとう、応援してます!!

クレイン英学校

代表 原田貴之

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