私は日頃、中高生をはじめ大学生、社会人の方の英語に携わっていますが
英語の文法には苦労をしています
皆さんの中にも英文法が嫌いで英語嫌いになった人もいらっしゃるのではないでしょうか?
「文法しか教えてないから、英語がいつまでたっても使えないんだ!」
「文法なんて知らなくても、英語は喋れるよ」
という声をよく聞きますが、これは半分本当で半分ウソです
まず、本当なのはというと、
ちょっと前のブログでも書きましたが、
英語は知識と技能という面があります。
私たちが英語を使えるという時
それは技能があることを差します
英文法を教えて、「はい終わり」だと、知識は身についても技能は身につかないので
結果、英語は使えないということになります
また、英会話の際に
「私はきのうの夜、カレーを食べました」
I, yesterday night, curry, eat.
と文法を無視して言ったとしても、単語だけ知っていれば
きっと言いたいことは伝わります
英語の知識がない段階では、この単語をとにかくつなげて
英語を話して、意思疎通をはかるのはある意味必要なステージでもあります
私は学生時代、受験英語は得意でしたし、英語の知識はたくさんありましたが、
海外に行ったこともなく、外国人と話す機会もなく
自分から使おうともしなかったので
惨めなくらい英語は使えませんでした
その経験が私に留学することを決意させたのです
じゃあ、文法はいらないの?
いえいえ、そんなことはありません
それでは、今度は、「英文法はなくてもいい」のうその部分を説明します
実は、私の専門は「言語学」でもありますので、少し詳しく
かつ、できるだけわかりやすく、解説します
文法とは、「ことばを使うためのルール」です
スポーツでも一般社会でも、
ルールを知らなければ、どうしようもないですよね
英語も一緒で、文法がわからないと、
正確に伝える、ちょっと複雑なことを伝えることはできません
「でも、ネイティブは文法なんて習ってないけど正しく英語を使えるじゃないか!」
確かに、私たちが日本語を習得する時も、文法なんて習っていません
大人が話すのを聞きながら、真似をして、なんども間違えながら、
徐々に正しい文法を自然に身につけていくのです
言語習得は、私たちが二足歩行をして、走れるようになるように、
先天的なものなのです
だから、親が一生懸命ことばを教える必要もありません
そういえば、娘が小さかった頃、
「きのう、でんしゃのはつぶくかんいこうね」
というのを、
「うん、そうだね、いこうね」と私は微笑んでいただけです
小学生になり、今ではもちろんそんな可愛らしい言い間違いはしなくなりました
(というか、一緒に遊びに行こうと誘ってくれることも少なくなりました…)
さて、では、やっぱり英文法はいらないのか?
いえいえ、文法を考えなくていいのは、
“文法概念が理解できない年齢で
かつ
親も周りの人もみんなが、その言語を話している”
という条件においてのみ言えることです
そして、これを「第一言語習得」といいます
それに対して、私たちが英語を学ぶのは、
ずいぶん大きくなってからですし、
まわりに英語を話す人も普通はいないという状況です
この場合、「第二言語習得」といいます
中学生くらいになると概念の理解ができるようになりますから、
いちいち、発話のたびに正しいかどうか検証することなく
ルールを当てはめていくことで
より効率良く学べるというわけです
だから、文法がいらないというのは
この第一言語習得と第二言語習得の根本的な違いがわかれば、うそだと言えます
なので、文法がわかれば、
英語の習得スピードがぐっと速くなる!
ということで
今後のブログで英文法を分かりやすくお伝えしていきます。
クレイン英学校では、第二言語習得理論や社会言語学を専攻した講師が
英文法を分かりやすくていねいに教え、
皆さんの英語のモヤモヤを解消します。
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