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執筆者の写真原田貴之

英語の教科書で何を教えるべきか?

期末考査の時期になりました。クレイン英学校でも定期考査に向けてテスト勉強のお手伝いをしています。

今日は、中学3年生の"I have a dream"を扱いました。

そう、英語の教科書で最も有名な単元です。


私が中学3年生だった26年前にも、ちょうどこの時期に学んで


"I have a dream that my little four children one day..."と暗唱テストをしたのをよく覚えています


マーティン・ルーサー・キング Jr.牧師の教材には実に多くのストーリーが含まれています

アメリカの奴隷制度、産業革命とプランテーション農業、南北戦争、リンカーンの奴隷解放宣言、戦後の黒人差別、公民権運動と白人至上主義(KKK)、そしてごく最近のブラックライブズ・マター運動まで…

アメリカの縮図を学ぶことができるとも言えるこのレッスン


生徒に、「I have a dreamの動画見た?」と聞くと、


「いや、見てないです」


本文の"in Montgomery, Alabama"というところでは、「これどの辺かわかる?」


「どっちかが街の名前というのはわかりますが…」


そっかぁ…


こんなにたくさん伝えることができる教材で、その機会を与えてもらっていないことはとても残念でした。全国の中学生がこの教科書を使って勉強をしているわけですが、どのように習うかによって、その後の生徒の英語への関わり方や海外への目の向け方が全然変わってくると思うと、教育の役割は大きいと改めて実感します。


もし、あなたが英語を好きだとしたら、そのきっかけは何でしたか?



英語という言語そのものというよりも、洋楽だったり、洋画だったり、海外の文化だったりといった、言語の周囲にあるものに惹かれて英語を好きになった人が多いのではないでしょうか?


英語はあくまでツールであり、目的ではありません


学校の授業で大事なのは、数百文字とわずかな写真しかない教科書に世界を広げて見せることです。



今日の授業の最後に生徒に見せた一枚の写真。昨年IVLPで訪れたリンカーン 記念堂




ここは、キング牧師が"I have a dream"のスピーチをしたまさにその場所です



この写真を見て彼女が発したことば



「いつか私もここに立ってみたい!」



英語の授業は世界への扉なのです





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