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執筆者の写真原田貴之

いつの間にか英語が読めるようになる方法?

英語は学校では、数学、国語、社会、理科とともに主要5教科と呼ばれ、体育や芸術など実技系科目とは切り離されています。でも私は、英語はそのどちらにも属していると思うのです。

というのも、単語を覚えたり、文法規則を理解するのは、社会や数学に似ているところがありますが、実際に「英語を使う」という点ではいたって実技的であるからです。

例えば、クロールで25メートル泳げるようになるには、体の動かし方を先生から教わりながら、自分で何度も練習をしなければなりません。それと同じように、英語においても、勉強の仕方を教わったら、自分で練習する時間が欠かせません。英会話やライティングはどうしても一人では難しいのですが、リーディングとリスニングでは可能です。

そこで、今日はリーディングについて私がとても効果的だと思っている方法をお伝えします。


それは、ウェブ上の英字新聞The Japan Timesを用いた学習法です。(決して営業ではないことを先にお伝えしておきます!)


この方法は、ものすごく単純で誰でもできて、お金もかからない。そして効果的ですので、試さない手はありません。

ただし、新聞の記事なので難しい語彙も出てくるため、英検3級程度の語彙力がある人対象です。


具体的に何をするかというと、


① ウェブのトップページをThe Japan Timesにする。


② 一面のタイトルだけを流し読みする(記事をクリックしない)


③ 知らない単語の発音と意味を無料のオンライン辞書で確認する


④ ページを読むのは一日5分未満


以上。


…どうですか?


シンプルでしょ?


え、そんなので英語が読めるようになるんですか??


私はこれで随分と読解力、とくに速読力が上がりました。


なぜこれだけで読めるようになるのか?


それはには3つの秘訣があります


秘訣その1="すでに知っている内容であることが多い"


秘訣その2="同じ単語を何度も目にする"


秘訣その3="継続する"

The Japan Timesは毎日午前10時には更新され、昨日の夜または今朝のニュースで報道された内容が英語で掲載されます。なので、だいたい「あーあの話か」という予想がつきます。見慣れない単語でも、「きっとこの意味ね」と類推できます。

専門的には「スキーマを活性化する」と言いますが、この「類推する」という脳内の活動がとても大事なのです。


次に、ニュースの記事は同じトピックであることが多いです。今だと、"コロナウイルス"、"感染"、"規制"、など。少し前まででしたら、"大統領"、"投票"、"人種差別"、といったように、連日少し違う文章の中に同じ単語が繰り返し出てきますので、最初は辞書で調べますが、3〜4度目くらいからは、「infectionって感染」だったな」と頭に定着してきます。


最後に、この学習は一日5分未満、しかも記事の内容はクリックしないということ。記事をクリックして全文を読めるのは月に数ページだけで、あとは登録しないと見られなくなるというのもありますが、それ以上に大切なのは、


毎日継続すること

なのです。上で水泳のクロールの例を挙げましたが、何事においても「できるようになるまで練習する」時間が必要です。勉強というのは往々にして、最初にめちゃくちゃやる気があって、いつの間にかその気持ちが消えてしまい、結果やらなくなってしまうものです。誰しも、英語だけを勉強しているわけではないので、「毎日」できる時間を確保するのは容易ではありません。

そこで、"5分未満"なら、しかも、"ざっと目を通すだけ"なら1日のどこかで無理なく続けることができるでしょう。


ということで、英語が読めるようになりたい!と思っているあなた、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。最初はチンプンカンプンだった英語の見出しが、いつの間にか辞書なしで読めるようになっている、そんな時が来るのを想像してみてください…

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