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執筆者の写真原田貴之

お菓子をめぐる、ちょっとした異文化論争

11月11日はポッキーの日

今日はお菓子にまつわるちょっとした異文化理解についてのお話です


海外に行くと、日本のお菓子がいかに種類が多く、そしてバラエティに富んでいるかがわかります。私たちにとっては当たり前の「個包装」や、同じお菓子でいくつもの味があるというのも日本のお菓子ならではなんです。

だから、外国人観光客の人たちから日本のお菓子は大人気!


私がオーストラリアに住んでいた頃、アジア食料品店(英語では、an Asian grocery store)に少しだけ陳列されていた日本のお菓子はとても高価で、例えば、ポッキーや雪見だいふくはひとつ400円もしました。


一方、同じ棚に韓国や台湾のお菓子も並んでいるのですが、日本のお菓子によく似ていて、しかも日本製品の半額以下の値段。貧しい留学生だった私は、そちらを好んで買っていました。


そんなお菓子の中に、「チョコパイ」がありました


そうです、ちょっと高級で子供の頃はなかなかありつけなかった、あのチョコパイです




ところが、オーストラリアのアジア食品店にあったのはこれ、





ちょっと、違いますよね



実はこれ、韓国「オリオン」のチョコパイなんです


私はすぐに、「日本のチョコパイのコピー商品だ!」と思ったのですが、

韓国出身の友人に話すと、


「チョコパイは韓国のお菓子だよ!」


と猛反発されました


そこで調べてみたところ、実はロッテが発売する前に、韓国のオリオンが発売していたようです。しかも、ロッテ創業者の重光武雄氏は韓国出身。韓国には、ロッテデパートやロッテホテルなどたくさんあって、今や日本というより韓国の企業というイメージが強くなっています。


さて、そんなチョコパイですが、私にとってはロッテの方がはるかに美味しいと感じます。そして、私の友人は、やっぱりオリオンのほうが上だと言います。


「お袋の味がいちばん」と言われるように、自分が慣れ親しんだものが良いと感じるのはどの国も同じ。異文化理解はこのことを前提に、“お互いを尊重する”ことからスタートするのです


チョコパイの話になりましたが、今日はポッキーの日。たくさんの種類があるんだなあと改めて感心です











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