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執筆者の写真原田貴之

フレッシュな先生が仲間入り!

今回新しくクレインの先生になったのは、帰国子女の山守里奈先生。

海外生活が長く英語もネイティブ並みの頼もしい新人先生です。

トレーニングを経て今回デビューした山守先生にインタビューをしてみました。


Q1.英語に興味を持ったきっかけは?

小学四年生の頃、父の転勤で家族とアメリカに住むことになったのがきっかけです。アメリカに行くことが決まってから、日本で英語の勉強をしていました。英会話レッスンを週に一度受けていましたが、なんだか楽しくて家でも自分で英語学習アプリを使って勉強していました。こうやって最初はただただ楽しく勉強していたのですが、実際にアメリカに行って現地校に通い始めるとその気持ちはなくなってしまいました。挨拶や自己紹介程度の英語のレベルでは到底授業にはついていけず、せっかくできた新しい友達とも会話ができない。学校で一日を過ごすことでさえ大変なのに家に帰っても宿題があり、毎日泣きながら勉強していました。この頃にはもう英語を学ぶ楽しさを忘れていたと思います。だからといって英語の勉強をしないわけにはいかず、毎日嫌々勉強していました。ですが、小さな努力を積み上げていくうちに、だんだん友達の言っていることがわかるようになってきたんです。それまでは聞き取るので精一杯だったのですが、今度は自分から話せるようになりたいと思うようになりました。それから日常生活で使えるフレーズを勉強し、実際に友達との会話で使ってみました。すると、通じたんです!(笑)って当たり前かもしれませんが、当時の私は自分の学んだ英語が通じたことに大きな喜びを感じました。英語を学ぶ楽しさを思い出し、それからは自ら望んで勉強するようになりました。



Q2.中学生のころ、どうやって英語を勉強していましたか?

中学一年生の頃はアメリカに行ってから三年経っていたので、ある程度の英語力(英検二級以上、準一級未満)はあったのですが、やはり現地の子と会話する中で、自分のスピーキング力が足りていないことを日々痛感していました。なので、自分の英語の表現方法を広げるために、まずは友達との会話や授業で新しく触れた単語・フレーズをどんどん自分にインプットしていました。そしてとにかく使ってみる。アウトプットです。使い方が間違っていたことも何度もありましたが、それはその時学び直せば問題なし!こうして英語の表現方法を増やしたことで、自分が言いたいことをより正確に、相手に伝えられるようになっていきました。


Q3.これまでの海外経験を聞かせてください。

日本で生まれて半年後、ベルギーに行き二歳までそこで育ちました。その後フランスのバランシエンヌで二年間、現地の幼稚園にも通って四歳まで過ごしました。今となっては全く覚えていないのですが、たまに当時の写真を見ると記憶が少し戻ってきて懐かしく感じます。

それからは日本で過ごしましたが、小学四年生の夏にアメリカのケンタッキー州に引っ越し、中学三年生の春までの約五年間アメリカで暮らしました。平日は現地校に通い、土曜日は日本人補習校に通っていました。私は小さいころから国内・国外においても引っ越しすることが多かったのですが、ケンタッキー州には五年間過ごしたということもあり、大好きな場所なので私の第二の家だと思っています。


Q4.海外の生活で大変だったこと、よかったことは?

海外生活で大変だったことは、やはり学校生活です。最初の頃は英語が全く喋れなかったので、周りの言っていることが理解できず、一日一日を過ごすことで精一杯でした。テストも何を問われているのかわからないし、答えがわかっても英語でどう言えばいいのかわからなくて、結局0点ばかり取っていました。これが日本語だったら答えられていたのに!と、とても悔しかったです。英語がある程度喋れるようになってからでも、ネイティブの子みたいにはなかなか喋れなかったですし、文化が違うことによって、人間関係に悩むことも多々ありました。また、アジア人のクラスメイトの子に「自分の国では日本人は意地悪だと教わった」と言われ、初日から嫌われたりもしました。アジア人差別も経験しましたし、単に英語がしゃべれないからと周りから嘗められてしまうこともありました。

こういった経験を通して、言語や文化の違う海外に外国人として住む大変さを知り、異文化理解そして平等の大切さに気づくことができました。当時は辛かったですが、今思うとこういった経験ができて本当に良かったと心の底から思います。それに、大変なことは山ほどありましたが、毎回私の周りには手を差し伸べてくれる人がたくさんいました。あの五年間、どれだけたくさんの人に助けられてきたか考えるだけで胸がいっぱいになります。人の優しさに触れて、自分も優しくなれたと思います。そして、アメリカでの思い出はまさにお金に換えることのできない一生の財産となりましたし、そこで出会った友人や先生方とは今でも連絡を取り合っていて、私にとって大切な存在です。そう思える方々に出会えて私は本当に幸せでした。

Q5.大学ではどんなことを勉強していますか?

英米学科に所属しているので、今は主に英語を学んでいます。とはいっても、英語を学ぶことを中心というよりかは、英語で何かを学んでいることが多いです。例えば、最初はパーソナリティとは何かについて学び、それについてディスカッションやプレゼンテーションを行いました。私の一番好きな授業は異文化理解という授業で、どのようにしたら文化の違う人と上手に付き合っていくことができるのかについて学んでいます。文化によって異なるいろいろな考え方や価値観について学ぶのが好きで、毎日楽しく勉強しています。


Q6.休みの日はどう過ごしていますか?

友人と遊びに行って美味しいものを食べながら、ひたすら話していることが多いです。家族と外食に行くこともあります。ドラマを観ることが好きで、家では大体ドラマを観ています。数年前に”Friends”というドラマを観たのをきっかけに海外ドラマにハマって、今は私の大好きな作家さんの書いた本がドラマ化されたので、それを観るのが休日の楽しみです。ですが、結局誰かと過ごしている時間が一番幸せなので、あまり一日中一人で家で過ごすことはないです(笑)


Q7.将来の夢を聞かせてください。

小さいころからずっと高校の教員になりたかったのですが、今は他にもやりたいことがたくさん見つかって、今悩んでいるところです。将来の夢は決まっていないので、代わりにどんな人間になっていたいかについてお話したいと思います。

私は毎日何事にも感謝の気持ちを持って生活する大人になりたいです。何か大きなことがあったら、誰だって感謝すると思います。ですが、日常の中に潜んでいる小さな幸せを見つけ、それに感謝するということは多くの人が忘れてしまっていると思います。つい当たり前のことかのように思ってしまうことでも、それは本当は当たり前ではないということを私は自分の人生を通して学んできました。なので、私は毎日何か自分が感謝できることを見つけ、自分の小さな幸せに気づける大人になっていたいです。また、何歳になっても何事にも挑戦し続ける気持ちを忘れないでいたいです。とりあえずやってみよう!というチャレンジ精神をいつまでも持ち続けられたらいいなと思います。

Q8.最後に、英語を学びたい人へのメッセージをお願いします。

英語を学ぶことは楽しい!と思ってくれている人は、ぜひ自分の学びを深めていってください!やればやるほど伸びると思います。どんどん新しいことを吸収して英語を通して自分の視野を広げていってください。ですが、そうでない人も多いと思います。私もアメリカに行ってから、わからないことが多すぎて何もかもが嫌になってしまい、英語を学ぶことが嫌いになりました。ですが、毎日少しづつ英語と向き合っていくうちに、わからなかったことがわかるようになり、少しづつ楽しくなっていきました。今ではもう英語が大好きです!なので英語を学ぶことが辛いと思っている人も、向き合い続けることを忘れないでいてください。とは言っておきながらも、きっとそれが一番難しいですよね。よくわかります。それでも「クレインに来て授業を受けるのは楽しい」「これなら続けられるかもしれない」と少しでも思っていただけるような授業ができるように、精一杯努力していきます。


そして最後に、人それぞれ学び方が違うということを忘れないでいていただきたいです。誰だって得意・不得意はありますし、学び方や学ぶペースも違います。でもそれでいいんです!自分より優れた人が周りにいるように感じても、自分と比べる必要は全くありません。自分のペースでゆっくり、楽しく学んでいってください。そして私はこれから講師として生徒さん一人一人に合った指導方法で、一緒に英語を楽しく学んでいけるよう努力して参ります。ぜひ一緒に英語を通して自分の世界をもっと広くしていきましょう!



【プロフィール】

愛知県立千種高等学校 国際教養科 卒業

南山大学外国語学部英米学科 在学中


2015年~2020年の間アメリカに住み、現地の小学校、中学校、高校に通う

中学・高校で英語スピーチコンテストに出場

アメリカで参加していたボランティア活動をきっかけに、日本の高校でボランティア活動を企画

高校では吹奏楽部に所属し、パートリーダーとしてチームを率いる

高校で留学生の学校生活をサポート


保有資格

英検一級

TOEIC 915


趣味

ドラマ鑑賞

旅行

国際交流

美味しいものを食べること

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