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  • 原田貴之

The Last Osage Speaker

この日は車を北に走らせ街を離れ、アメリカンインディアンの種族の一つ、Osage族の居留地、Osage Nationへ向かった。

どこまでも続くまっすぐな道、地平線まで見えそうな広大な畑、司会の半分以上を覆う青空…これぞまさしく想像していたアメリカ南部の風景。



 何十分も走っても風景は一緒。これでもオクラホマ州の半分も走っていないというのだから、改めてアメリカの大きさを感じる。



タルサの北西にネイティブアメリカンの居留地、Osage Nationはあった。

アメリカンインディアンは種族ごとに独自の政府と議会を備えた自治権を持っている。



ネイティブアメリカンはそれぞれのIDを持っており、車のナンバープレートにも各種族のものがある。



今回はOsage Language Centerを訪問。





私たちが通された部屋には重厚な調度品が並んでおり、テーブルの上座にOsage語のマスターで唯一の話者でもあるMr. Lookoutが私たちを迎えてくれた。そしてテーブルを囲むように壁沿い他の種族のメンバーが腰掛け、さながら首長のテントに通された訪問者のような緊張感と畏怖の念が漂うなかミーティングが開始。

Mr. Lookoutがアルファベットを変形させて独自の正字法を確立したのは2006年で、現在は言語復興のためにオーセージのための技術担当者がつき、さらにマイクロソフトやグーグル、アップルが協力して、パソコンの文字入力ができるようになるまでになった。次回のオフィスのアップデートではデフォルト言語のひとつになるという。多くの種族の言語が記述言語ではなかったがために絶滅してしまったという事実を深刻に受け止め、ここまでたどり着いたその努力は凄まじいと感じるとともに、彼らの種族としてのプライドを実感する。

Osageの人々から最後にプレゼントをもらった。それは厚み5センチはあろうかというOsage語の文法書。世界のどこの書店や図書館を巡ってもなかなかお目にかかることができないであろう一冊だ。彼らの言語がこれからも絶えることなく世代から世代へと引き継がれるとともに、Osageの伝統や文化がこのオクラホマの北西部の地で継承されていくことを心から祈る。





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