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Wish you were here...

執筆者の写真: 原田貴之原田貴之

2017年にアメリカニューヨーク国連本部で交渉議論が始まった

「核兵器禁止条約」

核兵器の使用だけでなく、核によって威圧することも違法とする国際法


だれもいない日本政府の席に置かれた折り鶴にはこう書かれていました


# Wish you were here

# nuclear ban


世界で唯一の被爆国である日本

そして、アメリカの核の傘に守られる日本


核のない世界の実現に向けて、世界から大きな注目と期待がかけられながらも

残念ながら、日本はこの条約に批准することはありませんでした


昨年私が独立を決意し、名前を「クレイン」としたのは、

この出来事が心の中にあったからでした


あれから3年、発効に必要な50カ国参加まであと1カ国となった先週末

世界各国の注目が集まりました

そして昨日、

ついに最後の1カ国が参加を決めました。

これによって、核兵器廃絶に向け大きく前進していくことになるでしょう



批准した最後の1カ国は…




中米にあるホンジュラス


残念ながら、今回も日本は「不参加」を表明しました


グローバル化する世界で日本ができることは何でしょうか?

経済成長真っ只中のかつての日本がしてきたような

ODAなどお金の支援をする経済力はもはや期待できません


自動車やテクノロジーといった日本の得意分野も

いまや韓国、中国やインドなどにリードを許しています


世界で唯一の被爆国として、核兵器の恐ろしさと愚かさを伝え

世界の平和に貢献することこそが

日本ができる一番の貢献なのではないでしょうか



ちなみに、


wish は「〜を願う」という意味ですが、hope とは少し違います

高校生で学習する「仮定法」で登場する表現です


仮定法とは


『現実とは異なること、または起こりそうにないことを想定する表現』


文法的には、“現実から遠い”という点から、


「今の話を過去形で表す」


という特徴があります


実際はそうではない状況で、「こうだったらいいのに」というのが wish です


現実は国連の席についていない日本を差して、


「(本当はいないけど)、ここにいてくれたらいいのに」


ということで、


Wish you were here


となっているのです



いまはまだ現実にはなっていませんが、

いつの日か、日本が核のない世界の実現に向けて世界をリードできる国となる日がくることを祈って…

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