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中学生記者からの取材

名古屋市のある中学校で「大人にインタビューをして作文を書く」という3年生の夏休み課題があり、光栄なことに今年もその取材対象に私を選んでいただきました。たくさんいる大人の中から、こうして私の想いやクレインの活動に興味を持ってもらえることは本当に嬉しく、夏休みを頑張ったご褒美のようにさえ感じます。

生徒の許可を得て提出した作文を以下、掲載させていただきます。


「英語がつなぐ世界と平和」

 

 私は先日、クレイン英学校を運営する原田貴之先生のもとを訪れました。原田先生にインタビューをし、開校のきっかけや教育に対する思いを伺い、その話から英語を学ぶことの本当の意味や、平和について考えさせられました。


 原田先生はクレイン英学校を開いた理由について、「一言で言うと、自分の理想の教育がしたかった。」とおっしゃっていました。先生にとっての理想の教育とはなんだろうと考えていた時、「受験やテストをゴールにするのもいいけど、留学など世界に目を向けることが大切」ということばが印象に残りました。原田先生はもともと学校の先生として働いていましたが、その中で「これって本当に教育に必要なのか?」と疑問を感じることが多く、「本当に必要な教育」に向き合うようになったそうです。

そんな時、原田先生は国務省からの招待を受けて、アメリカへ派遣され、3週間にわたって様々な教育現場を視察する機会を得ました。この体験により、先生は、「自分がやりたいことをきちんと形にしよう」と決意し、帰国後、学校を辞め、独立してクレイン英学校を開校しました。

 クレイン英学校の大きな特徴は、「個に寄り添った教育」です。「学校の先生をしていた頃は、一人ひとりと向き合える時間がどうしても限られていたけど、今はそれぞれの生徒に合わせた指導ができる」と少し嬉しそうに話してくれました。さらに、英語の授業だけでなく、ピースアカデミーやボランティア活動などの活動にも力を入れていることが、クレインの特徴です。実際、来年開催されるピースアカデミーではドイツとポーランドを訪れます。この2つの国には私が行ってみたかった施設があるので、参加が今からとても楽しみです。こうした経験が私たちが世界に目を向けるきっかけになるのだなと思います。

 また、印象的だったのは、原田先生が語った「平和教育へのこだわり」です。広島出身の原田先生は、海外の人たちと話す中で、広島への原爆投下について知らない人が多いという事実を知り、強い衝撃を受けたといいます。私も話を聞いている中で、広島に原爆が投下されたことを誰もが知っていると思っていたのでびっくりしました。先生には、「日本と海外では、歴史の認識や価値観に大きな違いがある。だからこそ、英語を学ぶことで、外の世界を知り異なる視点があることを知った上で、平和について考え貢献できる人になってほしい」という思いがあるのです。

 原田先生は、オーストラリアでの経験についても話してくれました。最初は自分の英語が思うように通じず、悔しい思いをしたこともあったそうです。まともに公共交通機関が使えないなど生活面に大きな支障があり、苦労をしたそうです。その上で、先生は「英語ができる人とできない人では、チャンスの差が大きい」と話していました。グローバル化が進む現代では、英語は世界中の人々をつなぐ共通の言語になっていて、英語を使えることで住む場所や働く場所、そして挑戦できる機会が広がっていくとおっしゃっていました。

 今回のインタビューを通して、私は「英語を学ぶ意味」について考えました。テストのためだけにやる英語ではなく、世界中の人とのつながりを持つための英語を学んでいきたいです。原田先生が目指している「英語を通して、自分の可能性を広げられるように導く」ということは、とても奥が深いなと思うとともに、私自身、英語を通して世界に目を向け、どのように平和に貢献していくことができるかを考えていきたいです。

 
 
 

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