それを実践しているのが、教え子の1人である”かばちゃん”。教え子と言っても、私がオーストラリアから帰国してすぐのその年だけの契約で、彼女にとっては、いち授業担当者でしかありませんでした。いまはオーストラリア在住の彼女が、こうして12年の時を経て、一時帰国のタイミングで私を訪ねてくれたのは感激でした。
私が知るカバちゃんは、いつも気だるそうで、ぼーっとしてるという印象の生徒。 そんな彼女が、ずいぶんたって私に連絡をくれたのが大学卒業間近の頃。「みんなが急に髪を黒く染めて同じリクルートスーツを着て就活に励む…私にはそれがどうもできない。これから海外に行こうかと思って…」そんな話をしていたのを覚えています。
海外に飛び出したかばちゃんから、エアメールが届いたのは1年前の冬のこと…
そのときのブログは、こちら
それから1年半経ったかばちゃんは、さらにたくましく素敵な大人になっていました。 オーストラリア全土をロードトリップで巡り、旅する先々で仕事を探し、いまは西オーストラリアの美しいビーチリゾートで暮らしているとか。
彼女曰く、「現地で英語を使っていると、本当にひとつひとつ身についていくのがわかるんですよ。しかも、学校でならった順番で!最初は現在形でしか話せなくて。次に過去形が使えるようになって…」
「高校の時はあんなにやる気なかったのに、周りもびっくりするくらい勉強しましたよ。」
「自分の意見を持つこと自体が難しかったんです。周りに合わせてハハって笑ってたら、なんで笑ってんの?って。結構時間がかかりました。」
自分の人生を開拓しながら主体的に学んできたかばちゃん。そうなんです、学びに遅すぎることはないし、人はいつでも成長できるのです。
壁にぶち当たりながらそれを一つずつ乗り越えて、人としての魅力を増しているかばちゃん。オーストラリアでしばらく過ごした後は、また次の目的地があって、彼女の目には未知のワクワクする世界が広がっています。
クレイン英学校で育てたいのは、彼女のように「チャレンジし続け、学び続ける人」 今度日本に帰ってくる時には、ぜひクレイン生たちに色んな話を聞かせてもらいたいです。
さらに成長したかばちゃんに会える日を今から楽しみにしています。
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