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執筆者の写真原田貴之

静寂の中で祈りを捧げて

インターネットの発達により、自宅にいながらも世界中の情報を得ることができるようになった。ヒロシマについてもネットや書籍で多くのことを学んできた。それでもやっぱり現地に足を運んで初めて見られる風景があり、現地で感じられる空気がある。


8月5日の午後8時、私は夕食後に平和記念公園を散策した。

そこには昼間の暑さも賑やかさはなく、心地の良い夜風が吹き、そして静かに思い思いの祈りを捧げる人たちがいた。







翌朝には、内閣総理大臣をはじめ、各国の要人も多く式典に参加をする平和記念公園。警戒を強めるため前日から立ち入り制限をしても不思議ではないところだが、ここはそうではない。ギリギリまで祈りを捧げる人たちのために解放されている。




確かにここは悲しく、つらく、痛ましい歴史を記憶する場所。その一方で、戦争の悲劇を経験した街が多くある中で、このようにいつでも思いを馳せることを受け入れてくれる場所は少ない。広島の人々がこの空間を作り、守り続けてきた強い思いが自然と伝わってくるとともに、なんとも言えない穏やかな気持ちになったのはなんとも不思議であった。



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